より優れたサービスの提供。これは一朝一夕に実現できるわけではありません。弊社の高品質な翻訳サービスは、30年以上の実績から生まれたノウハウやネットワークをフル活用するための、様々な要素で成り立っています。
 2017年4月、当社は①金融・経済・法務分野、②工業・科学技術分野、③特許・知財分野において、ISO 17100 の認証を取得しました。

信頼関係づくり

 翻訳ドキュメントの作成は受託業務です。いただいた原稿の内容はもちろんのこと、対象言語や作業区分、作業期間など、与えられた制作条件はすべて異なります。一方で、IT技術の活用など制作環境は常に進化し続けています。まさに翻訳業務はあらゆる個体が異なる生態を示す「生き物」であると言えるでしょう。
この「生き物」をより巧みに取り扱うには、信頼と協力が不可欠です。つまり、ご依頼いただいた内容を確認し、瞬時に制作条件を決定した上で工程を組み立て、スムーズに実行するためには、お客様との、そして国内外の優秀な協力スタッフとの関係づくりが必要なのです。弊社では、この「関係づくり」のための担当者育成に注力し続けています。

環境・体制づくり

 様々な分野の原稿を把握するために、最適な翻訳者を選定はもちろん、辞書や参考資料も各種取り揃えています。
過去にお客様からご支給いただいた用語集やフィードバックは、すべてお客様別に保管しています。同じシリーズのドキュメントの翻訳をご依頼いただいた際には、過去の資料を翻訳に活かすことで、作業効率を高めるとともに内容の一貫性を高めています。
また、これらの資料は翻訳者のみならず納品前の最終チェックの段階において校正者も目を通しますので、翻訳作業に関わるすべての部署でのチェックが可能となります。

業務支援システム

草稿のお預かりから納品するまで、翻訳業務には様々なステップが存在し、付随する事務処理も膨大な量になります。この作業は、当然ながらお客様からご依頼いただいた案件の数だけ存在します。
これらに効率的に対処するために、弊社では翻訳業務に最適化された独自のデータベース・システムが稼働しています。
このシステムには、顧客情報・協力者情報・受注管理表・翻訳業務作業者スケジュール・進行状況情報・業務コスト情報…など、弊社の業務に関するあらゆる情報が細かなレベルまで登録されます。これにより営業、コーディネーション、翻訳、DTP、編集・校正、経理の各担当者が必要に応じてデータを入力しながら、必要な情報をいつでも引き出せるのです。業務支援システムは、社員の事務処理の負荷軽減と制作業務管理の利便性向上をもたらしました。月々の集計なども瞬時に引き出せるため、経営の健全化に役立っています。

翻訳者ネットワーク

 インターネットが普及した結果、弊社の翻訳者ネットワークも大きく進化しました。国内のみならず海外在住の方々への連絡手段も容易になったため、これまで以上に多くの国に協力スタッフ(翻訳者)の輪を広げることが可能になったのです。また、日本と海外との時差を有効的に利用することで、短納期の案件もスピーディに仕上げられるようにもなりました。
弊社では、ヨーロッパの各言語はスペイン事務所を拠点に、中国語は上海事務所を拠点に、現地のネイティブスピーカーを通じて各言語に展開しています。
海外からの翻訳者志望の方々のお問い合わせも年を追うごとに増え続けています。今後、世界中の翻訳者ネットワークはさらに広がりを見せることになるでしょう。
特許・技術翻訳
多言語
翻訳メモリ
高品質を支える背景