翻訳業界に革新をもたらした新技術。それが、「翻訳メモリ」と呼ばれるソフトウェアです。国土ブレーンワークでは、標準的翻訳メモリー・ツールであるTRADOSを用いた翻訳に対応しています。
 翻訳メモリは、翻訳を仕事とする人の業務の効率化と質の向上を支援するためのソフトウェアです。コンピュータに記憶させた過去の翻訳原稿と翻訳文から新しい翻訳原稿に類似した訳文を検索表示することができます。
マニュアルの定期的更新など、類似した文章が多く含まれる場合に作業の効率化や訳文の統一化などに威力を発揮します。

逆にいえば、類似した文章がほとんどない場合には効果があまり期待できないばかりか、作業効率が落ちる場合もあります。例えば、翻訳する際に一文ずつを見ていく仕組みになっているので、パラグラフ全体を見て翻訳することが難しくなります。したがって、文そのものは良い翻訳になっていても、パラグラフ全体の中では収まりがよくないことがあります。

また、過去の翻訳メモリの中にはおかしな翻訳や、今回の原文の文脈には当てはまらないものがあるかも知れません。原文が一致していても、ひとつひとつの確認が必要になります。 翻訳メモリは、あくまでも「ツール」として用途に応じて使い分けることが必要です。翻訳メモリー・システムでの翻訳については、プロジェクトの必要に応じてご相談ください。
TRADOS
 Windows OS で動作し、テキスト・リッチテキストやSGML、XML、またはHTMLなどのタグ付き文書・Microsoft Office 各形式(Word・Excel・PowerPoint)、Adobe FrameMaker、Adobe Indesignなどに対応する翻訳メモリです。基本は Microsoft Word にプログラムを組み込むことにより、リッチテキストや Wordの文書を直接編集します。その他の形式の文書はファイル形式の変換モジュールが用意されているので、これによりタグ付きテキストに変換し、TRADOSと共にインストールされるTagEditorという編集ツールで編集します。

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